Faculty & Staff

教員・スタッフ紹介

Ikusei Misaka

三坂 育正

教授

博士(工学)
(九州大学)

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研究内容をひとことで言うと?

ヒートアイランド現象を主なテーマとして研究しています。ヒートアイランドの緩和に向けた研究から、最近は暑さにどう適応するか、どうすれば暑さに強いまちづくりができるかを中心に研究しています。

まちなかには暑い場所と涼しい場所が存在します。たとえば日向と日陰では全く暑さが違います。そこで、まちに日陰を連続的につくるなどの取り組みで、人々が暑さに適応して暮らしていけるまちづくりを実践したい、と思っています。

研究者として一番幸せだと思う瞬間は?

研究の成果が実現して形になったときに、研究をしていてよかったと思います。

以前、企業に勤めていたときは、新しい空調システムの開発などを担当していました。開発したシステムが実際に採用された建物など、自分が関わった空間で人々が笑顔で過ごしているのを見ると嬉しくなります。やはり自分の研究が世の中のためになってほしいと思っています。

サステナビリティに興味を持ったきっかけは?

天気予報をやりたくて、大学では気象学を学びました。そのときに、都市気候という、都市に特有の気候ができると知ったことが、環境問題に関心を持った大きなきっかけです。人が気候を変えられるということに非常に興味を持ち、人が環境を変えられるのであれば、改善することもできるだろうと考えて、大学院では環境科学を専攻しました。

地球の好きなところは?

地球は非常に微妙なバランスのうえに成り立っています。空気中の二酸化炭素濃度が100ppm上がったり、気温が2度上がったりするだけで、もう取り返しがつかない状態になってしまう、そんな限定された世界に、人を含めていろいろな生物が生存していることになります。バランスを少し壊すだけで大変なことになるし、そのバランスが保たれていることがとても不思議に思います。

サステナビリティ学科を志す学生におすすめしたい映画は?

古い映画ですけど、小松左京原作の『復活の日』が好きです。人為的に作られた致死率100%のウイルスが世界中に広がってしまったところに、米ソの冷戦や地質学者の地震の研究が物語に絡んでくるのですが、人間のエゴが一番怖いと感じるとともに、自身の研究が世界を救うために役立つこともありえるのだと感じました。

コロナのパンデミックでまた話題になりましたが、現代にも通じるところがある映画だと思います。

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