研究内容を一言でいうと?
環境地球化学という分野で、主に水や大気、生物の汚染を測定しています。 最近では、特に海洋プラスチック、つまりマイクロプラスチックが研究テーマです。
研究者として一番幸せだと思う瞬間は?
実験の結果が出た時が一番楽しいです。例えば海や川で取ってきた水の中に、プラスチックがどれぐらい含まれているかというデータを出す。そのとき自分しか手にしていないデータをもとに、これはどういうことなんだろうとあれこれ考える時間が研究者としては一番幸せです。
現在どのようにサステナビリティという分野やサステナビリティにまつわる情勢を眺めていますか?
私は小学生の子どもがいるのですが、子どももSDGsというワードを知っていて、大学の研究だけではなくて、全世界の全年齢の人が知っている用語になりつつあるんじゃないかなと感じています。
ただ、どうやってサステナブルな社会をつくっていくのかとか、そのために何をしていけばいいのかということに対しては、いろんな人の考えがありますよね。私個人としては、生活者の目線に立って、我々市民がどのようにやっていけばいいのかを考えていきたいです。
好きな生き物は?
大学で魚やエビを飼っていて、今それが一番好きな生き物かもしれません。
飼い始めたのは、大学内にビオトープをつくって、そこに投入する生き物を育てようというのがきっかけです。ビオトープに放す前に実験室で餌をやるなどして世話していたら、すっかり愛着が湧いてしまいました。
サステナビリティ学科を志す学生におすすめしたい映画は?
『ライフ・イズ・ビューティフル』は高校生ぐらいの時に見たのですが、自分も将来こういう風に生きたいなと思わされました。人の生き死にについてなど、非常に強く感銘を受けましたね。