サステナビリティに興味を持ったきっかけは?
企業に勤めていた際に、環境の課題に巡り合ったのが最初のきっかけです。1990年代後半から企業が地球環境問題へのよりいっそうの対応が求められるなかで、私は“環境経営“という分野に入っていきました。その後、世界的にもCSR(企業の社会的責任)が叫ばれるようになり、環境問題だけでなく社会的な課題についても関わってきました。
研究内容を一言でいうと?
企業がいかに社会や環境の課題に対応しながら社会的な価値と企業の価値を向上させるか、また環境問題を解決する製品・サービスをつくり出すかなどを研究しています。
例えば、環境に配慮した製品があるけれど、つくる工程まで環境に配慮できているのか、消費者にはどうアプローチするのかなども研究テーマです。イノベーション、マーケティング、組織論などにも関連します。
サスティナビリティ学科をどのように見ていますか?
このサスティナビリティ学科は地球環境や社会的な課題を多面的に考えることができる学科だと思います。工学系の先生も、文系の先生もいて、その両方の視点から考えられることがこの学科の特徴だと考えます。
私も企業にいた経験をもとに、実社会の経験を次の世代に伝えていくことが務めだと思っています。教えるだけではなく、学生と意見を交換したり、反論したり、対等な立場で議論できる、そのような教員でいたいと思っています。