News & Topics

お知らせ・イベント情報

2025.05.22 お知らせ

「環境と福祉のバラバラをつなげる『8つの提案』」を公開しました。- 白井信雄教授の連載 環境と福祉 問題解決のための「統合」とは

武蔵野大学工学部サステナビリティ学科白井信雄教授が講談社が運営するウェブサイト 講談社SDGs by C-stationでの連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」にて、「環境と福祉のバラバラをつなげる『8つの提案』」と題した最新記事を公開しました。

記事の内容は下記になります。

8つの提案の1つめは次の内容です。

環境問題の影響や構造を探る際に、2つの観点から「福祉めがね」をかける必要があります。

第1には、環境問題の影響は社会経済の弱いところ(脆弱者)に深刻であるため、脆弱者の視点から環境問題の影響を考える必要があります。脆弱者に深刻な理由は、環境問題の被害という「リスク」は「ハザード」という外の力と「脆弱性」という内の力によって規定されるからです。内の力(すなわち脆弱性)が強ければ被害は抑えられますが、逆に内の力が弱ければ被害は甚大なものとなります。

第2に、社会経済の脆弱性(すなわち、福祉の不十分性)は、環境問題を引き起こす原因となるため、「福祉めがね」が必要となります。たとえば、高齢者は「単独あるいは少人数で暮らす人が多い/古い住宅、戸建住宅に居住する/太陽光発電などの設備に新たな投資をしにくいなどの理由から一人当たりのエネルギー消費量が多い」などの傾向にあります。地域あるいは社会全体の高齢化が進めば、環境負荷が増えます。

以上のように、環境問題の影響や原因に脆弱性の問題が絡みあっており、脆弱者の視点、すなわち「福祉めがね」をかけて、問題の構造を捉える必要があります。

これも含めた8つの提案をまとめています。

この記事の内容

  • 提案1:「福祉めがね」をかけて、環境問題の影響や構造を知る
  • 提案2:「福祉めがね」をかけて、環境対策をデザインする
  • 提案3:福祉への取り組みにおいて「環境めがね」をかける
  • 提案4:「脆弱者の参加」によって環境と福祉の統合をデザインする
  • 提案5:生物の福祉も含めた「ワンウエルフェア」に取り組む
  • 提案6:環境と福祉の問題の根本にある「〇〇中心主義」を改める
  • 提案7:「脱成長」と「脱功利」により、持続可能な社会を目指す
  • 提案8:「人口減少と情報技術革新」を見通し、環境と福祉の未来を描く
  • 結語: 連環・根幹・転換の3つのカン
  • 《まとめ》 環境と福祉のバラバラをつなげる「8つの提案」|環境と福祉 問題解決のための「統合」とは【第20回】|講談社SDGs by C-stationより

《まとめ》 環境と福祉のバラバラをつなげる「8つの提案」|環境と福祉 問題解決のための「統合」とは【第20回】|講談社SDGs by C-station より

ぜひ、読んでみてください。詳しくはこちら