【写真レポート】「東京臨海と高知山間を結ぶ企画体験交流演習:高知をフィールドに」を開催しました!

課題解決の実践を重視するサステナビリティ学科では、月曜日1日中行うサステナビリティプロジェクト(必修科目)の他に、教員が主催し、参加者を募集して行う社会実践演習(選択科目)を実施しています。
社会実践演習の1つである高知大学との交流について、2年間の活動が一区切りとなりましたので、担当教員(白井信雄教授)が報告します。
武蔵野大学サステナビリティ学科(環境システム学科)と高知大学地域協働学部では、大都市圏と地方圏の連携による持続可能な地域づくりをテーマに演習を行ってきました。
昨年度(2023年度)は、 oviceというバーチャル・キャンパスを使ったオンライン交流を行ったのち、 高知大学生が有明キャンパスを訪問してくれて、対面での交流とワークショップを行いました。
今年度(2024年度)は、2月18日~2月21日の3泊4日で、武蔵野大学生7名が高知を訪問し、大学キャンパスと高知大学が活動フィールドにしている黒潮町の集落でのワークショップ、足摺岬の視察を行いました。 また、3 月になってからoviceを使ったオンライン会議を行い、企画を具体化しました。
ワークショップでは大都市圏との交流による集落の活性化方策を検討し、集落をまわるマラソン、農家でのホームステイという2つのアクションを考えました。
大都市圏と地方圏の問題を解決するための地域間の連携を具体的に考える貴重な機会となり、また2つの大学での学び方や視点の違いが学生の視野を広げてくれました。
活動の様子を写真レポートて報告します。
高知駅前に集合したときの写真(高知大学の2人の先生と一緒に) 廃校を活用した集落のゲストハウスにて、区長さん達を交えてワークショップ 四万十川の沈下橋にて記念撮影 沈下橋から四万十川の景色をのぞむ ジオパークに指定されている足摺岬の海岸、手前の岩は「くじらの昼寝」 高知市内に屋内商店街「ひろめ市場」で振り返りの時間 以下は参加した武蔵野大学生の最終レポートから、感想を抜粋します。
前回の交流の際に、高知大生と武蔵野大生の物事の見方の違いを大きく感じました。高知大生は、一つの地域に密着して活動を行っている分、より地域に密着した、自分の身近なところから水の波紋上に広がるように物事を見ます。一方、武蔵野大生は地球の環境システムを学んでいる分、外の星から客観視して物事の流れを把握し、そこからズームしていくように物事を見ます。・・・今回はそのことを理解したうえで、意見を聞き、変換しながら話し合いをすすめるようにしました。すると、相手の話を理解しながらより豊富な意見を取り入れることができました(3年生)。
大学やセミナー等で学んだことと実際に現場で見聞きすることにはギャップが存在しています。そのギャップを知り、可能であれば周囲にも伝えるために、現場に赴き、現地での声や体験、感じたことを大切にしたいと考えます。サステナビリティ学科に所属しているため環境を第一に考えていますが、それに囚われすぎないようにしたいです。・・・地域の伝統・文化には意外にも環境・サステナビリティの要素が備わっていることが多いです。環境のみに囚われるのではなく、多面的に地方創生・地域活性化を考えられるようになりたいです(2年生)。
高知大生からイベントをする上で主催者側が楽しむことの大切さを学んだ。東京都では地域住民の方々とお話をする機会はほとんどなく、イベントといっても大型であったり、主催と参加者で距離感を感じることが多かった。しかし、高知大生は蜷川運動会など自分たちも楽しめるような企画を実施することで参加者との間に良い関係が出来ていると感じた。・・・これから、じゅんぐりマーケットといったイベント開催に携わるので、参考にしていきたい(1年生)。
白井信雄教授(サステナビリティ学科)
いかがでしたか?
2025年度のサステナビリティ学科では、サステナビリティ学社会実践演習を、以下のようなテーマで行っています。
- サステナブルな農と暮らしのフィールドスタディ in ゆーちゃんふぁーむ
- 秘境の村でサステナビリティを考える 天龍村フィールドスタディ
- みんなの広場「じゅんぐりマーケット」の企画・運営
- 気候若者会議~水素社会を考える
- 動画制作を実践して、学ぼう!
- MUUF(武蔵野大学若者起業家)起業実践プログラム
- パーマカルチャー実践入門
- 学外連携先プログラムを活用したサステナビリティ社会実践演習
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