「障がい者福祉と環境問題を統合する社会モデル」を公開しました。- 白井信雄教授の連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」
武蔵野大学工学部サステナビリティ学科白井信雄教授が講談社が運営するウェブサイト 講談社SDGs by C-stationでの連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」にて、「障がい者福祉と環境問題を統合する社会モデル」と題した最新記事を公開しました。
記事の内容は下記になります。
「障がい者」とは、心身が不自由な人のことではありません。個人の状態と社会の状態の相互作用により、日常生活や社会生活を妨げる障壁(バリア)が生じている人が障がい者です。
車椅子に乗る人も、車椅子を使って不便なく、生活を行うことができれば、その人は障がい者ではありません。逆に、身体に不自由なところがない人も、道に段差が多く、舗装もされておらず、まともに歩くことができないという環境に暮らしていれば、障がい者になります。
社会の側のバリアが問題で、それを無くすという考えかた(「社会モデル」)は、2021年に改正された「障害者差別解消法」の基本方針となっています。障がい者福祉における社会モデルは、こども、高齢者、ジェンダー、先住民等の他の脆弱者への福祉にも当てはめることができる、重要な考えかたです。
この他、障がい者福祉に関連する重要な考えかたとして、バリアフリー、ユニバーサル、ノーマライゼーション、インクルーシブ等があります。
今回は、障がい者福祉の分野の考えかたを整理し、それをふまえて福祉と環境の統合の方向性を考えていきます。
障がい者福祉と環境問題を統合する社会モデル|環境と福祉 問題解決のための「統合」とは【第14回】|講談社SDGs by C-station より
- 世界の13億人が重大な障がいを持っている
- 日本の国内でも障がいを持つ人が増えている
- 障がい者が特に知ってほしいこと
- 障がいの社会モデルはなぜ重要なのか
- バリアフリー、ユニバーサル、インクルーシブの違い
- 気候変動の障がい者への影響の深刻さ
- 根本的に考えるべき「優生保護」や「経済効率優先」の思想
- 「目が見えない人の絵画鑑賞」が教えてくれること
ぜひ、読んでみてください。詳しくはこちら
障がい者福祉と環境問題を統合する社会モデル|環境と福祉 問題解決のための「統合」とは【第14回】|講談社SDGs by C-station