「スマートシティと持続可能な地域づくり」について講演を行いました
武蔵野大学工学部サステナビリティ学科白井信雄教授が社会福祉法人奉優会の管理職研修にて、「スマートシティと持続可能な地域づくり」というテーマで講演を行いました。
同法人は、東京都内で老人ホームや介護サービスを担っており、地域とのつながり、地域への貢献を重視した経営を行っています。
講演では、環境問題の解決と高齢者福祉を統合的に進めていくことが必要だという前提から、以下の内容についてお話をしました。
持続可能な社会とは、他者に配慮した社会のこと。この他者とは人間をとりまく生物や環境であり、高齢者などの弱者のことです。この他者とともに支えあって生きることを歓ぶ社会を、地域からつくっていくこと、すなわち、持続可能な地域づくりが大切。
スマートシティも情報通信技術やAI、VR(ヴァーチャルリアリティ)等の技術を使った持続可能な地域づくりを目指すべきもの。最先端の技術を使えばいいというものではなく、どのような持続可能な地域づくりをめざすのかをよく考えてみる必要がある。
AIやITを使って、効率化を重視しすぎたり、仮想現実への依存を進めることの問題点もよく考えなければならない。一方、スマートシティは、デジタルプラットフォームによる住民の学習と参加、リモートによる在宅での安心と楽しい暮らし、スマートな交通手段による外出や社会参加の支援など、様々な可能性を持っていることも確かです。未来ビジョンを描き、ロードマップをつくっていきましょう。
武蔵野大学工学部サステナビリティ学科 学科長 白井信雄教授
武蔵野大学工学部サステナビリティ学科では、サステナビリティや学科での学びに関する講演依頼を積極的に受けています。お気軽にお問い合わせください。