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2025.03.31 お知らせ

「環境と福祉の問題の根本的解決:『脱成長』は可能なのか」を公開しました。- 白井信雄教授の連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」

武蔵野大学工学部サステナビリティ学科白井信雄教授が講談社が運営するウェブサイト 講談社SDGs by C-stationでの連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」にて、「環境と福祉の問題の根本的解決:『脱成長』は可能なのか」と題した最新記事を公開しました。

記事の内容は下記になります。

本連載では、環境問題と福祉問題は相互に関連しており、統合的な解決が必要であることを記してきました。そして、統合的解決のためには、環境問題と福祉問題の根本ある社会の構造やメンタルモデル、すなわち根本問題をとらえ、根本問題を解決する必要があることにふれてきました。

では、根本問題とはなんでしょうか。人間中心主義(〇〇中心主義)、経済成長至上主義、技術万能主義、さらには資本主義等というように、根本問題には社会の構造やメンタルモデルを生み出してきた思想があることは確かです。それらの思想も相互に関連しあっており、より根本的な思想(たとえば資本主義)を問い直し、新たな思想を共有していくことも必要となります。

今回は「脱成長」という考えかたから根本問題に踏み込んでいきます。「脱成長」に関する日本語論文をCiNii(国立情報学研究所 学術情報ナビゲータ)で検索すると、2000年までは8件、2001~2010年に58件、2011~2020年に160件、2021年以降に131件となっています。もともとあったテーマですが、近年になってさらに注目され、論じられてきたことがわかります。

脱成長(Degrowth)とは、平たくいえば、”経済成長至上主義”をやめ、経済成長(経済生産額の量的拡大)とは別の方向(経済の質的向上、あるいは経済以外の環境や社会の側面の質的向上)を目指していくことです。

この記事の内容

  • マイナス成長を続けることでなく、定常化を目指す
  • 「市場経済以外の経済」と「フローではなくストック」を重視する
  • 脱成長の考えかたの変遷:批判から具体化へ
  • 脱成長と環境対策(気候変動対策)との関係
  • 脱成長と福祉対策との関係
  • 脱成長に関する4つの論点
  • 「選択的計画的脱成長」による最適化をどうデザインするか

環境と福祉の問題の根本的解決:「脱成長」は可能なのか|環境と福祉 問題解決のための「統合」とは【第18回】|講談社SDGs by C-stationより

ぜひ、読んでみてください。詳しくはこちら