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しごとと未来

卒業生に聞いてみた!シゴト編01
本間早也香さん

幅広い知識を身に付け環境コンサルに

本間早也香さん
本間早也香さん
本間早也香さん

なぜ、この学部・学科を選んだのですか?

環境のことを、分野を限定しないで幅広く学びたかったからです。
地球温暖化という、影響が広範囲に及ぶ問題に対して、どうしても生物や森林など何か一つを重視する学部や学科が多い中で、武蔵野大学には文理融合で幅広い知識を学べる環境学部環境学科があったので、進学を決めました。

祖父母が農家で、両親ともよくキャンプに行ったりと、子どもの頃から自然に触れ合う機会がとても多かったです。父が技術者で科学系の博物館にもよく連れて行ってもらいました。そうした中で、地球温暖化をはじめとする環境問題に興味を持ち、自分も何かその解決に役立つ存在になれたら、と考えるようになりました。
中学校の自由研究では水をテーマに選び、実家や祖父母の家、キャンプ場などで汲んだ水のpHやいろいろな濃度を測って、どこの水がおいしいか、きれいな水はどれか、と分析するようなことをしていました。その頃からの環境への関心が、進路選択にも影響を与えたと思います。

学生時代に特に印象的だった学びは何ですか?

有明キャンパス3号館にある「ロハスカフェARIAKE」の天ぷら油をリサイクルしてバスの燃料にする活動です。
有明キャンパスができたのは3年生の時で、その年度から私も有明に通い始めました。調理に使い終わった天ぷら油をただ捨ててしまうともったいないので、私たちが毎週回収して、バイオ燃料(BDF)に変換したんです。
当初からロハスカフェは、学生のいろいろな新しい試みに協力してくれて、履修科目のプロジェクトとは別に、有志6人で始めました。

当時使っていたバイオ燃料の製造機。

ヒントになったのは、廃食油を使った観光バスの先駆者である有限会社リボーンのエコツアーです。私は大学入学後に個人的にリボーン主催のロラン島(全エネルギーを自然エネルギーで賄うことで知られるデンマークの離島)のエコツアーに参加しました。
そこで武蔵野大学の非常勤講師でもあったリボーン代表の壹岐健一郎(いき・けんいちろう)さんと知り合い、「大学でも、こういうことをやったら面白いんじゃない?」というお話から、この活動の発起人になりました。

環境学科には、群馬県の桐生や福島県のいわきを訪ねて「観光と環境のサステナビリティ」を考える日帰りツアーが授業の一環としてあったので、そのバスを天ぷら油で走らせたいと思ったんです。
このアイデアは4年生の時に実現しました。同学科の20名ぐらいで桐生に行って、地域の方々と一緒に植林をする課外授業があったんです。その日のバス燃料の、全部ではありませんが一部として、ロハスカフェの天ぷら廃油から作った約20リットルのBDFを使うことができました。

天ぷら廃油から製造したバイオ燃料を観光バスに利用した。

卒業後の進路選択と、今の仕事内容について、お聞かせください。

就職活動をしていく中で環境コンサルタントになりたいという思いが生まれ、早稲田大学大学院の環境・エネルギー研究科に進みました。
大学院では「地域が豊かになるにはどうしたらいいのか」という問題意識を持って、再生可能エネルギーを活用した地域経済について研究していました。修士論文のテーマは「木質バイオマスを核としたビジネスエコシステムの構築」です。木質バイオマスを使ってエネルギーを得る事業は、規模によっては、そもそも機器が高価だったりして採算が合わないのが課題です。でも、その地域の山を切るのだから、単体の事業で考えずに地域全体でプラスになるように工夫しよう、という前向きな提言を含む内容でした。

修士号を取得してから、研究室の先生にご紹介いただいた環境系シンクタンクに入社して、研究職に就きました。会社でも引き続き、再生可能エネルギーを活用した地域づくりに取り組んでいます。
シンクタンクは入札を経て行政から調査研究を受託することが多いため、自治体や国の脱炭素構築に関する支援業務が主な仕事です。

例えば、環境省の『脱炭素・循環経済の実現に向けた セルロースナノファイバー利活用ガイドライン』と『地域新電力事例集』(ともに環境省が2021年3月に公表)の作成支援に携わりました。セルロースナノファイバーはプラスチックの代替物でもある低炭素系の新素材ですが、高価なのでなかなか普及しないんです。
そのため、現状及び将来における製品用途と製品価格に関して整理しました。なかでも私は、セルロースナノファイバーによる地域産業の創出の効果や各主体の役割について整理しました。

1年ぐらいの納期でしたが、計算方法をロジカルに正確に書くために複数の専門家の方々にヒアリングをしながら進めました。高校まで文系寄りだった私には難易度が高く、責任も重く、大変でした。
『地域新電力事例集』も各地を飛び回って全国20数件に話を聞いたので、とても思い出深いです。

今は入社7年目で育児休暇中なのですが、環境省の2つの仕事は入社5年目に担当しました。どちらも非常にやりがいがありました。

お仕事と大学での学びに何か関連はありましたか?役に立ったことや、苦労したことなどはありましたか?

弊社は創業約50年の建設コンサルタントです。創業当初(1971年)は都市と廃棄物を主に扱う都市系コンサルとして設立されて、時代とともに環境や脱炭素系の業務も大きくなってきたという経緯があります。
ですから隣の部署では、水俣病に端を発する国の水銀廃棄物の対策事業を行っています。水俣病と言えば、日本の環境行政の起点とも言える非常に重要な公害です。当時の環境学科には水俣病の調査を熱心にされている先生がいました。現地の写真を交えたリアリティのある話をしてくれて、90分の授業があっという間でした。あの環境政策の授業があったから、今も、隣の部署の同僚の話がよく理解できます。

苦労と言えば、修士論文を書く時にも、環境省の支援業務でも、ロジカルシンキング(論理的思考)やアウトプットする力が足りなくて悩み、大学院生や社会人になってから諸先輩方に教えてもらいました。学部時代はアクティブにいろいろなことに挑戦できて先生たちも一生懸命にサポートしてくださって、仲良く和気あいあいとした良い環境に恵まれましたが、今思えば、もっと論理的思考力や文章力や分析力を身に付けておけばよかったです。

でも、少し逆説的になりますが、一つのテーマを深めていく前の、土台を築く時期に、より広くアンテナを張って、科学系も経済系も、好奇心の赴くままに幅広く学べたのは大事な経験でもありました。だから今、たいていの話は「聞いたことあるな」と思えますし、科学の話も何と何が結び付くのか想像できます。
例えば、環境評価のLCA(ライフサイクルアセスメント)の計算を実行したことはなくても、概要は聞き知っているから最終的なイメージが湧いて、実際にやる時に抵抗がありません。全くのゼロからイチにするよりは、何となく知っている、というイチから始められる分、やはり吸収が速いのではないでしょうか。そういう意味では、最初から研究職を目指していた私にとって、学部時代は得難い大切な時期でした。

PROFILEプロフィール

本間早也香さん
本間早也香さん
ほんま・さやか
株式会社エックス都市研究所サスティナビリティ・デザイン事業本部 2014年卒業
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