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2025.05.10 お知らせ

「環境と福祉を統合する規範:『環境正義』とは何か」を公開しました。- 白井信雄教授の連載 環境と福祉 問題解決のための「統合」とは

武蔵野大学工学部サステナビリティ学科白井信雄教授が講談社が運営するウェブサイト 講談社SDGs by C-stationでの連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」にて、「環境と福祉を統合する規範:『環境正義』とは何か」と題した最新記事を公開しました。

記事の内容は下記になります。

武蔵野大学工学部サステナビリティ学科白井信雄教授が講談社が運営するウェブサイト 講談社SDGs by C-stationでの連載「環境と福祉 問題解決のための「統合」とは」にて、「環境と福祉を統合する規範:『環境正義』とは何か」と題した最新記事を公開しました。

記事の内容は下記になります。

本連載の第2回から第16回目までは、消費者、労働者、高齢者、子ども、ジェンダー、先住民、障がい者、農山漁村、開発途上国といった脆弱者の視点を取り上げてきました。脆弱者の視点から環境問題を捉え、脆弱者の福祉の向上になるように環境対策に取り組むことが、(環境面から)環境と福祉の統合を図ることになります。

・産業廃棄物の埋め立て地を住民の少ない地域につけまわすことに問題はありますが、一方で住民が多い大都市につくることにも問題があります。どちらにどのように設置するのが正しいでしょうか。
・気候変動の問題は快適性や利便性を追求し、二酸化炭素を大量に排出してきた大人世代に責任があり、不利益を被るのがこれからの時代を生きていく子どもたちです。この世代間の格差を解消するために、子どもの意見をどの程度、大切にするべきでしょうか。
・シカやクマなどの鳥獣被害に対する駆除も動物の権利を損なうことになります。人の被害を防ぐことは大切ですが、動物の駆除は正しいことでしょうか。

このように、脆弱者の視点から環境と福祉の統合を考える際、脆弱者とそうでない者の利害の対立や格差、不公平などを解消するための正しい判断が必要になります。その正しい判断をすることが「正義」であり、今回のテーマです。環境問題全般における正しさが「環境正義」であり、気候変動の問題における正しさが「気候正義」です。

この記事の内容

  • 「平等」、「公平」、「公正」を規範とする「分配の正義」
  • 「分配の正義」「全体の正義」「人としての正義」
  • 環境人種差別と草の根運動としての環境正義
  • 気候変動の国際交渉における環境正義
  • 自然の開発問題における環境正義
  • なぜ功利主義的正義はなくらないのか
  • 環境正義・気候正義のための対話と行動

「環境と福祉を統合する規範:『環境正義』とは何か」|環境と福祉 問題解決のための「統合」とは【第19回】|講談社SDGs by C-station より

ぜひ、読んでみてください。詳しくはこちら