ミツバチは自身や幼虫の餌として炭水化物のハチミツだけでなく
主にタンパク質摂取ができる花粉も集めています。
花粉にはDNAも含まれていて、それが持つ遺伝情報を解析すると
ミツバチが訪問する蜜源植物がわかります。
この解析で本学科の環境プロジェクトで行っているキャンパス屋上での養蜂活動に、
各季節で蜜源は足りているかなどの情報を提供できます。
3月中旬から10月中旬までのミツバチが活動する期間のそれぞれで
試料を写真に示すような方法で採取し、解析を進めました。
この研究は本学科の4年生中太葉月さんが卒業論文の研究として始め、
その後野崎旭惣さんが引継ぎました。
当初は花粉の殻が硬く、DNAを調製するのがとても大変でしたが、
東京農業大学との共同研究を通して解決していきました。
この研究成果は以下で公表されていますが、季節ごとに移り変わる蜜源植物がはっきり示されています。
https://www.musashino-u.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00017468.pdf&n=Report_Vol.64.pdf
https://doi.org/10.1186/s13104-020-05361-2
https://bmcresnotes.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13104-020-05361-2#additional-information