2018年12月6日に東京ビッグサイトにおいて、セミナー『SDGsで拓くビジネスのイノベーション』(主催:武蔵野大学、協力:日本経済新聞社)を開催しました。このセミナーは、日本最大規模の環境展示会『エコプロダクツ』の開催に合わせ行われ、ビジネスマンを中心に100名以上の参加者が集まりました。
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称であり、2015年に国連加盟193か国によって採択された目標です。今後、人類が取り組むべき課題が示されており、貧困や教育などの社会問題、産業や技術などの経済に関する課題のほか、気候変動や生態系保全などの環境問題が大きく取り上げられています。
本セミナーでは、初めに本学環境システム学科明石修准教授より、「SDGsとビジネスに関する世界の潮流」と題して講演がありました。講演では、現代社会におけるSDGsの意義や、海外先進企業において行われているイノベーティブなSDGsの取り組みについて事例を交えて解説がありました。
その後、株式会社グレートワークスの池山千尋氏により、SDGsによる企業イノベーションの具体的な方法やステップについての講演がありました。なお、池山千尋氏は本学環境システム学科と協力して学内においてSDGsを学ぶプログラムの講師も務められています。
最後に、本学環境システム学科3年の吉田燎平さんより、「学生から見る企業とSDGs」と題して発表がありました。吉田さんは、他の学生有志とともに、企業のCSR報告書を評価し企業とコミュニケーションをおこなう活動や、企業のCSRレポートを作成するプロジェクトをおこなってきました。発表では、それらの活動の概要や、最近行ったプロジェクトであるサントリーホールディングス株式会社のSDGs視点の評価や新事業提案について詳しく説明しました。
3名の講演を通じて、SDGsは企業にとってやらねばならない課題であるだけでなく、未来を描きイノベーションを起こすツールとして活用できるということが示されました。なお、本セミナーの内容は、innovation team dotのメンバーがグラフィックレコーディングにより絵と文字によってリアルタイムに表現し、その内容を会場の参加者に分かりやすく共有しました。
関連リンク:
環境システム学科:SUNTORY 協力のもとSDGsと企業に関する特別プログラムを開催
環境プロジェクト「Eco Repot Way21」ホームページ https://erw21.jimdo.com/