受賞論文:アジアにおける温室効果ガス短期削減目標が2050年までのエネルギー投資に及ぼす影響
受賞者:大城賢(京都大学)・藤森真一郎(京都大学)・長谷川知子(立命館大学)・明石修(武蔵野大学)
登載誌:土木学会論文集G(環境)76 巻 5 号 p. I_243-I_252, 2020
選考結果:https://committees.jsce.or.jp/global/node/71
この論文は、京都大学と立命館大学との共同研究で、脱炭素社会に向けてアジア地域の早期のエネルギーシステムの転換の必要性をコンピュータシミュレーションモデルにより定量的に明らかにしたものです。
明石 修 准教授のコメント
今回、このような賞をいただくことができ光栄です。
この研究では、気候変動を抑えるためエネルギーの脱炭素の必要性が叫ばれる中、早期に対策を行うことが長期的に社会コストを下げることをシミュレーションモデルにより定量的に示しました。逆に言えば、対策が遅れればのちに急激な変化が必要となり結果として大きなコストを支払う必要があることを示しています。「今」の行動の必要性を示したという点で社会的にも意味のある研究ができたと思います。サステナブルな社会の実現に向け、これからも研究や教育、プロジェクト活動を頑張っていきたいと思います。